パリ住宅視察 Maison’s d’en France社
今回、私たちの研修を快く受け入れていただいたMaisons d‘en Franceさんは消費者が安心して住宅を購入できるように、政府と一体になった活動を続けてみえる住宅生産協会の方です。
消費者が住宅を購入するにあたっての全般をサポートしている団体だそうです。
政府からの援助と協会の売り上げの一部を利用して、銀行でお金を貸してもらえない低所得者に、低い金利で融資をし、住宅を購入できるシステムを構築されています。このシステムが出来てからもう100年にもなるそうです。
メゾン・ド・フランスMaisons・den・France さんは、その住宅生産協会の中でも、フランスの一般の方が購入できる家を提供されているグループだそうです。このように住宅視察を受け入れてくださったのは、私たちが初めてということで、とても光栄でした。建築中の現場を見せていただきながら、とても親切に色々なことを教えてくださいました。
転勤や、家族構成の変化によって10~15%の方が10年から15年で移住されるそうです。一戸建てを購入した場合、3年から5年かけてDIYし、購入時よりも高く売るそうです。これは北米とよく似ています。
フランス人の平均収入は、夫婦で月€3000~€3500(1€=142円程度)で、銀行への返済は、この30%を超えてはいけないという制度があるそうです。ですから、無理な借り入れ、貸し付けは禁止されているということですね。これは、貸して欲しくても借りられないので、厳しい制度ではありますが、返済に苦しまないよう消費者を守るために考案された制度だと思います。また、日本と同じで地質調査をしていないと建てられないそうです。
内装の工事現場を見せていただきました。
1階の床はタイルで天井と壁はドライウォール仕上げになっておりました。
家の大きさも、天井高も日本の一般的なサイズと変わりません。
今回見た物件は、この状態でほぼ完成だそうです。あとはお引渡し後に、お客様が色を塗ったり、設備機器(キッチン・お風呂)を付けられるとのことでした。なかなか日本では考えられませんが、自分たちでやれるところはやって、いかに購入金額を抑えるかということが大事なんですね。
窓は、ペアガラスで、構造体はブロック構造になっています。
暖房は、全館空調ではなく、個別にパネル型ヒーターを使って温めているようです。